3番目の高度合成数。-年下のキミと-
何か音がする……。
「うるさいな……」
布団を頭まで被ってハッとした。
ガバッと起き上がる。
「いたた……」
体が痛い。
でも、それどころじゃない。
カーテンから漏れている光で部屋が明るい。……もう朝!?
しかも、今の音は……。
『ピンポーン』
――チャイムだ!
時計を見ると十一時を過ぎている。朝どころか、もう昼前だ。
明るくなった外に焦りながら玄関に向かった。
覗き穴から見ると……やっぱり朋くんだ。
何故かスーツを着ているけど。