3番目の高度合成数。-年下のキミと-
ガチャガチャとドアを開けると、朋くんが怪訝そうに私の姿を見る。
パジャマのままだし、そりゃ驚くよね。
「ごめん、寝てて……」
謝ると、朋くんが微かに首を傾げるようにしながら、私の頭から足先までを見た。
「大丈夫か?」
頬にそっと手が触れる。久しぶりの朋くんの感触。
「熱いぞ……?」
「え?」
朋くんが手を頬から額に移す。
熱い……?
「熱があるじゃないか」
「そう言えば何か昨日から……」
ダルくて、と続けようとしたところで私の膝が崩れた。
「おいっ」
咄嗟(とっさ)に朋くんが空いてる片手で支えてくれる。
力が入らずにもたれ掛かると、朋くんは自分の荷物を玄関に落として私を抱えてくれた。
そのまま、ベッドに運ばれる。