3番目の高度合成数。-年下のキミと-
「スタートボタンをクリックし……はい、左様でございます。はい、はい、お電話ありがとうございました」
ビルの一角で電話応対をする私、安立実句(あだち みく)、二十三歳。
短大は無事卒業したものの、就職が決まらず派遣社員として、この会計ソフトメーカーで電話応対の仕事をしている。
「実句、帰ろう」
電話を切り終えた私に声を掛けてきたのは、同じ頃に入ってきた派遣のリナ。
時計を見ると、終了時間から五分だけ過ぎていた。
九月なのでまだ外は明るい。
「うん」
私はパソコンの電源を落とし、更衣室へ向かった。
ビルの一角で電話応対をする私、安立実句(あだち みく)、二十三歳。
短大は無事卒業したものの、就職が決まらず派遣社員として、この会計ソフトメーカーで電話応対の仕事をしている。
「実句、帰ろう」
電話を切り終えた私に声を掛けてきたのは、同じ頃に入ってきた派遣のリナ。
時計を見ると、終了時間から五分だけ過ぎていた。
九月なのでまだ外は明るい。
「うん」
私はパソコンの電源を落とし、更衣室へ向かった。