3番目の高度合成数。-年下のキミと-
「無駄なんてことないよね。
まだ大志くん二年生だし、説得できたときのために、勉強しておこうよ」
私だって、朋くんにあんなことを言われたからって勉強を止めるつもりはないもの。
「そう……ですね」
大志くんが考えるように頷いた。
「それに、頭いい大志くんってちょっと尊敬しちゃうし」
「へ?」
大志くんがポカンとする。
「あー……ごめん、そんなことどうでもいいよね」
私、空気読めてない……。
反省していると、大志くんが頭をかいた。
「……そんなこと言われたら、勉強やめれないじゃないですか……」
照れくさそうに笑う大志くんが、とても可愛かった。
「今日は……」
そう言いながら大志くんが上目遣いで見上げてくる。そんな仕草も可愛らしい。