3番目の高度合成数。-年下のキミと-
・まずは手を
大志くんの試験も終わって暫く(しばらく)経った土曜日の夕方、私は大志くんの家にお邪魔していた。
いつものように『cube』で勉強をしていたら、「お母さんが連れて来てって」と大志くんに誘われたのだ。
あれから自分の状況が変わったわけでもなく、良くないと思いつつも、大志くんにどうしてもって言われると断れなかったんだよね……。
「里芋をたくさん頂いちゃったの。煮物、持って帰ってね」
そう言いながらおばさんが煮物をタッパーに詰めてくれている。
「夕飯も食べて行ってよ」
という、おじさんとおばさんの言葉に素直に甘え、また楽しく食事に混ぜてもらった。