3番目の高度合成数。-年下のキミと-
「まさか、あれから毎日筋トレ……?」
「もちろん」
大志くんがガッカリした様子で、でもハッキリと答えた。
あの時からすでに、そんな努力をしていてくれたんて……。
そこにどこまでの気持ちがあったかは分からないけど、嬉しかった。
と、同時に、申し訳なかった……。
「ごめんね……」
「はい?」
聞き取れなかったらしい大志くんが少し首を傾げる。
「なんでもない」
私は誤魔化すように、背中に顔を埋めた。