3番目の高度合成数。-年下のキミと-

「友達にあんな風に言っちゃって、大丈夫なの? あとで気まずくない?」

 明日、からかわれたりとか……。

「え、いつも僕たちあんな感じですけど」

 大志くんがキョトンと答える。


「そ、そうじゃなくて……その……」


 言い難そうな私に、あぁ、と大志くんが声を漏らした。

「もしかして、僕の片思いしてる人って言ったことですか?」


 またあっさり言われてドギマギしてしまう。

「う、うん。普通、そういうことって隠しそうだから」

「え、どうして?」

 またもキョトンとする大志くんに、私までキョトンとしてしまった。

「え? 恥ずかしいとか……色々あるでしょ?」


 すると大志くんが怪訝そうに顔をしかめる。


「なんで恥ずかしいんですか? 僕は自慢したいくらいですよ? ……あぁ、でも……」

 大志くんが気が付いたように顎に手を添える。

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