3番目の高度合成数。-年下のキミと-
「月曜日、学校行ったら……質問攻めに会うかも知れませんね。二人とも目、丸くしてたし……」


 苦笑し始めた大志くんに、私は何だか目が離せないでいた。


「お前が送るとかありえないし! って言われそうだなぁ」

 大志くんは友達の様子を想像しているのか、ちょっと斜め上を見ながら口を歪めている。

「何でありえないの?」


 大志くんってこんなにマメ、というか、心配症というか、なんというか。

 お願いしなくても送ってくれるほどなのに。


「え、だって、そんなことしたことありませんし……」


「でも、彼女いたじゃない?」

 マスターだって、何度か見てるらしいし。
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