3番目の高度合成数。-年下のキミと-
「ごめんね、ダメだよね、私」
そういうと、大志くんが眉根を寄せた。
「こんなのダメだよ……」
私はうわ言のように繰り返す。
「実句さん……」
大志くんがまた手を握ってきた。
「ダメだってば」
私は手を引っ込めようとするけど、大志くんは離してくれなかった。
「……実句さんが、今、嫌なんですか?」
嫌かどうかなんて……。
「嫌なんかじゃないけど……」
私がそう答えると、グイッと体を引っ張られた。