3番目の高度合成数。-年下のキミと-
――っ!!
ドンッと大志くんの胸に肩が当たる。
私の肩を包み込むように、大志くんが抱き締めてきた。
「ダメだってば」
逃れようとしても、グッと力を入れられ、動けそうにない。
「ダメだってば、私彼氏いるんだよ?」
「何を今更……知ってますよ……」
大志くんの、少し呆れたような、諦めたような、小さな声。
でも、それだけじゃないんだよ。
「私、結婚するかも知れないんだよ?」
その言葉に、大志くんがハッキリ分かるほど、ビクッと動いた――。
両肩に置かれている大志くんの手に力が入る。