3番目の高度合成数。-年下のキミと-


 ――っ!!



 ドンッと大志くんの胸に肩が当たる。


 私の肩を包み込むように、大志くんが抱き締めてきた。



「ダメだってば」


 逃れようとしても、グッと力を入れられ、動けそうにない。


「ダメだってば、私彼氏いるんだよ?」

「何を今更……知ってますよ……」


 大志くんの、少し呆れたような、諦めたような、小さな声。




 でも、それだけじゃないんだよ。




「私、結婚するかも知れないんだよ?」



 その言葉に、大志くんがハッキリ分かるほど、ビクッと動いた――。


 両肩に置かれている大志くんの手に力が入る。
< 249 / 333 >

この作品をシェア

pagetop