3番目の高度合成数。-年下のキミと-


 なんだかまったく酔える気がせず、食べることに精を出していると、リナが顔を上げた。


「でもさぁ、結婚が遠のいちゃうのは、もったいないわぁ」


 やっぱ、リナの気にするところ、そこよねぇ……。


「今は結婚より、働きたいし……」

 言った途端、えーっ、とリナが予想通りに嫌な顔をする。


「私には考えられないわ……あの勉強もまだしてんの?」

「もちろん」

 頑張ってますとも。

「へ~、偉いねぇ」

「まぁ、応援してくれる人もいるし……」

「あ、さっき言ってた、高校生?」

 リナが酔った顔でジーッと見てくる。

「う、うん……」


 ついに、リナに大志くんのことを話したのだ。

 細かいことは恥ずかしくて言えないけど。
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