3番目の高度合成数。-年下のキミと-
「だって、子どもだもん」

 私がそう言うと、大志くんがさらに怪訝そうに顔をしかめる。


「……」

「だって、おじさんとおばさんの子どもだもん。おじさんとおばさんは大志くんの親でしょ?」

「……」

「だから、殴ったことは謝らないとダメだよ」

「……」

 もう一度、大志くんのフワフワした頭を撫でる。

「私がついてるから……ね?」

 大志くんが困ったように眉を下げた。

 そして、そのまま目を逸らしてしまう。



 もしかして……?


「私じゃ意味ない……? 私が心配したらダメ? 会いに来たのも、迷惑だったかな?」



 私に心配されたら、大志くん"も"迷惑……?


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