3番目の高度合成数。-年下のキミと-
「あ、変な意味じゃないです! うちの親に実句さんのこと言ったら、是非連れてこいって!」


 大志くんが慌てて胸の前で手をパタパタ振っている。


 そういうことか……。


 記憶の中のおじさんとおばさんを思い出す。


 でも、突然だったのでちょっと考え込んでいると……。



「だめ、ですか?」

 大志くんが両手を前で合わせ、少し俯きながら上目遣いに見てきた。



 ……って、そんな捨てられた子犬みたいな顔しないで~!!



「わ、私は嬉しいけど、今日なの? 事前に言っておかないと迷惑でしょ?」


 途端に大志くんの顔が明るくなる。
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