3番目の高度合成数。-年下のキミと-
土曜日になった。
窓から外を覗くと、昨日の天気予報通りに雨が降っている。
夕方には止むらしいけど、私たちが出掛ける時間が一番降るらしい。
「ま、室内だからいっか」
せっかくの日だけど、逆に空いてていいかも知れない。
大志くんとどこかに行くなんて、あの図書館以来だった。
まだ十二時だけど、ほぼ支度が終わってしまった自分を鏡で見る。
どんだけ楽しみにしてるの、私……。
自分に呆れていると、携帯が鳴った。
誰だろう? 大志くんはまだ学校のはずだし。
暢気に画面を覗いて、手にした携帯を思わず落としそうになる。
着信の相手は……朋くんだった。