3番目の高度合成数。-年下のキミと-

「……はい」


 出てから深呼吸をする。



『俺だ』

「……はい」


『今から出てこれるか』


「え? 今日!?」

『東京に戻ってきた。あのカフェバーで待ってる』



 一歩的な言葉の後、電話が切れた。


 呆然と携帯を見つめる。



 ちょっと、どういうこと? 東京に戻って来た……?



 頭が混乱しながらも、ちょっと怒りも込み上げてくる。


 突然今からだなんて、本当になんて勝手な人なんだろう。



 でも……。

 これを逃したら、次はいつ話せるか分からない。



 意を決し、私は大志くんに今日の中止をメールした。

 朋くんと話してくるので、中止にしてください、と。


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