3番目の高度合成数。-年下のキミと-
まさかの声に振り向くと……、朋くんが立っていた……。
どうして? さっき、別れてきたのに。
「朋……くん……」
私のその声に、大志くんがハッとするように朋くんの方を見上げる。
「お前、人の女に手を出したのか?」
ツカツカと大股で、朋くんが大志くんの前まで歩く。
大志くんを見下ろすその視線は、恐ろしいほどに冷たかった。
「人の女……? そういうなら、幸せにすれば良かったじゃないですか……」
大志くんが下から、ジッと朋くんを睨んでいる。
「ガキに何が分かるんだ?」
朋くんが大志くんの胸ぐらを掴んで立ち上がらせた。
「ちょっ」
ど、どうしようっ。
こんな荒っぽいことをする朋くんを見たことなくて、頭が真っ白になってしまう。