3番目の高度合成数。-年下のキミと-
大志くん……。
「お前みたいな暇人じゃなくても、俺ももう、これからは側にいてやれるさ。
実句は何もしなくて良くなるんだ」
朋くんがフンッと鼻を鳴らす。
「朋くん違うよ」
さっきまでは怖かったのに、私は自然に、立ち上がって朋くんの手を取っていた。
大志くんの胸ぐらを掴む手を。
「場所が近いとか、遠いとかじゃないよ。
それに、私は誰かに……朋くんに何でも冠でもして欲しいわけじゃない。決めて欲しいんじゃない。
……責任を取って欲しいんでもない」
そして、私は一度大志くんを見て、もう一度友くんの目を見据えた。
「私は、一緒に歩みたいんだよ。
……この、大志くんと一緒に歩みたいの」
三年以上付き合って、この人と結婚するんだと思った時期もあった。