3番目の高度合成数。-年下のキミと-
「何言ってるの、私が謝る方だよ」
「実句さんをもらえるなら、どんだけ殴られてもいいですよ」
笑おうとして、大志くんはイテテ、と顔をしかめる。
「もう……」
私が呆れて笑ってしまう番だった。
「ックシュン」
小さなくしゃみをして、大志くんがまた痛さに顔を歪める。
「大変! 風邪引いちゃうよ!」
慌てて立ち上がろうとすると、大志くんに腕を引っ張られた。
トンッと、大志くんの胸に倒れこむ。
「ちょっと、大志くん……」
大志くんの胸が大きく揺れて、深呼吸してるんだと分かった。
「これから、ずっと、一緒にいてください」
「うん……」
大志くんの背中に手を回して、ギュウっと抱き締めると、大志くんも抱き締め返してくれた。