3番目の高度合成数。-年下のキミと-

・年下のキミと。



 私はこれから試験を受けて、もっと勉強しながら転職活動する。



 大志くんはきっとお父さんを説得して専門学校に入って就職して。




 後戻りはもうできない。

 だから歩むだけ。



 自分の人生だもの。


 自分で決める。



 恋に仕事に生き甲斐に。

 どんな未来が待っているのか、

 どんな未来にするのか。




「好きだよ」



 大志くん抱きしめられたながら、自然と口から出ていた言葉。



「……絶対、幸せにしますから」

「ふふっ、プロポーズみたい」


 嬉しくてそう笑うと、大志くんが私の肩に手を置いて、そっと離した。
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