3番目の高度合成数。-年下のキミと-
「今そんなことしたら笑われるけど……、プロポーズは、ちゃんと一人前になったらしますから」
ちょっと悔しそうに言う大志くんが可愛い。
「私も、大志くんを幸せにしますから」
その言葉を聞いた大志くんが、一瞬目を丸くした後、表情をくしゃっと崩した。
そして、また私を抱きしめる。
「……もしかして、泣いてる?」
私の言葉に大志くんが止まり、ぎゅうっと力を込めてきた。
「まだ泣いてませんっ」
「ふふふっ」
私が背中をポンポンと叩くと、「だから、泣いてませんってば」と大志くんが顔を上げずに言った。
寒いはずなのに、二人でいると、こんなにも暖かい。
ありがとう、大志くん。
これから、一緒に歩もうね。
私の未来は、年下のキミと共に。
End.