3番目の高度合成数。-年下のキミと-

 か、可愛いとか言われたの、どれくらい振りだろう? 

 朋くんはそういうこと、全然言ってくれないし。思わず赤くなったのが自分でも分かる。



 可愛いと細いは関係ないけどね!



「でも、もうちょっと太って、中肉目指して頑張ります!!」

 大志くんがポンポン、と自分のお腹を叩く。

「あは、変なこと頑張るんだね」

 私が笑うと、大志くんも笑いながら自転車を走らせた。



 この、顔にかかる風とか、すぐに痛くなるお尻の感触とか。

 すれ違う自転車を避けたり、段差で謝られたり。



 何ていうか……懐かしくて楽しい!!

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