3番目の高度合成数。-年下のキミと-
途中、マスターの家を教えてもらったりしながら大志くんの家に到着。
あの『cube』から、うちとは逆方向に十分ちょい。ここだと最寄り駅があっちの駅になるんだろうなぁ、なんて考えていると、玄関から人が出てきた。
「あら、まぁ、ホントに実句ちゃん? 綺麗になっちゃって!」
懐かしい笑顔を見せてくれたのは大志くんのお母さんだ。
「おばさん! お久しぶりです!」
「久しぶりね~」
大志くんのお母さんが抱きついてくる。そうそう、昔から、おばさんはスキンシップが好きなのよね。
「今日は一緒に夕飯食べてくれるでしょう?」
おばさんが嬉しそうに言ってくれるものだから、お言葉に甘えることにした。