3番目の高度合成数。-年下のキミと-
部屋に着いて、電気を点けてから何気なく窓の外を見ると、大志くんがこちらを見上げていた。
私に気が付いた大志くんは手を振ってから自転車を走らせる。
「もしかして、部屋に着くのを見届けてくれたのかな……?」
朋くんだったら有り得ない行動。私が見送ってても、振り返りもせずに帰る人だから。
「ありがと」
何だか嬉しくて、私は小さくなった大志くんの背中に向って呟いた。
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