3番目の高度合成数。-年下のキミと-
 私は今日の突然の電話のことや、雰囲気を伝えた。

 愚痴のように伝えてしまったのは、やっぱりお酒が回ってるのかも知れない。



「……」



 黙って聞いていた大志くんが立ち上がってお尻を叩く。


「ね、実句さん、お茶だけだったならお腹空いてませんか? そこのファミレス、行きません?」

 そう言いながら大志くんは通りの向こうに見えるファミレスを指差す。


「うん、いいけど」

 私が頷くと、決まり! と大志くんが嬉しそうに笑った。大志くんのふわふわの髪が揺れる。



 そんな、笑ってくれる大志くんが嬉しかった。
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