3番目の高度合成数。-年下のキミと-
途中、ファミレスの隣の本屋に立ち寄ることにした。
「すいません、辞書買い直したくて」
大志くんは学生書コーナーに急ぐ。私はウロウロと雑誌の表紙を見たりしながら、ふとITコーナーで立ち止まった。
気になっていたIT資格の本を手に取ってみる。
パラパラとめくっていると、お会計を済ませた大志くんが隣に立っていた。
「実句さん、それ受けるんですか?」
私は首を振って本を閉じる。
「私なんかに無理だし」
「どうして? それ、そんなに難しくないと思いますよ?」
「……」
大志くんはIT関係の学校に行きたいと言っていただけあって、色々知ってるのかも知れない。