3番目の高度合成数。-年下のキミと-
 その子にニッコリされて、思わずドキリとしてしまった。

 だって、かなり、カッコいい子だよ?



 何歳だろう、なんて見てると、その子が不思議そうに私を見ている。


「実句さん……?」

「へ?」

 ふいに呟かれたけど、私の名前?


「あれ、何だ、実句ちゃんと知り合いなのか? 大志(たいし)」



 たいし……?



「やっぱり実句さんなんだ!」


 その子が嬉しそうに微笑んだ顔を見て、私は、あ~!! と大きな声を出してしまった。


「緒方(おがた)さんちの、大志くん!?」


 頷く大志くんに、何々? とキョロキョロするマスター。
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