3番目の高度合成数。-年下のキミと-
でも……誰かと二人だけの食事で、こんなに楽しかったのは久しぶり。
帰り道はまた大志くんが送ってくれた。一応断ったんだけど、ここは引いてくれなかった。
「おばさんとか、心配してない?」
もう十時だし、自転車の後ろに乗りながらも心配になってしまう。
「平気です。連絡しておきましたから」
大志くんは全然気にした風でもなく、自転車を漕いでいるけど……。
「うちは、成績を保てば文句言われないんです」
私の心配を払うようにか、大志くんが明るい声を出した。
「学年で三十番以内。
これを保てばバイトに行くのも、遊びに行くのも、文句言わないって約束ですから」
「三十番以内……」