3番目の高度合成数。-年下のキミと-



 でも……誰かと二人だけの食事で、こんなに楽しかったのは久しぶり。




 帰り道はまた大志くんが送ってくれた。一応断ったんだけど、ここは引いてくれなかった。


「おばさんとか、心配してない?」

 もう十時だし、自転車の後ろに乗りながらも心配になってしまう。


「平気です。連絡しておきましたから」


 大志くんは全然気にした風でもなく、自転車を漕いでいるけど……。


「うちは、成績を保てば文句言われないんです」

 私の心配を払うようにか、大志くんが明るい声を出した。


「学年で三十番以内。

これを保てばバイトに行くのも、遊びに行くのも、文句言わないって約束ですから」


「三十番以内……」

< 79 / 333 >

この作品をシェア

pagetop