3番目の高度合成数。-年下のキミと-
「小さい頃、僕、実句さんの近所に住んでたんです」


 説明する大志くんに、マスターがへぇ~、と驚いた顔をしている。


 そりゃマスターも驚くよね。私だってビックリだもん。


「大志くんち、もう何年も前に引っ越しちゃったけど、この近くに越してたの?」

「はい」

 私の質問に、大志くんがコクリと頷きながら答える。


 緒方さんちはうちのご近所さんだったけど、結構前に引っ越してしまった。


 まさか、その緒方さんちの大志くんと、こんなところで再会するなんて本当に驚きだ。


「実句さんちも、引っ越したんですか?」

 首をちょこんと、傾げるところなんて、見覚えあるかも!


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