3番目の高度合成数。-年下のキミと-
「なんでデートになんの!?」

 私がビックリして横を見ると、リナまでビックリした顔をして見てきた。


「え、違うの? ってか、別にムキにならなくていいじゃん」


「別にムキになんか……」



 勉強なんだから、デートじゃないのに。


 急に大志くんの笑顔が浮かんできて、顔が熱くなってくる。


 リナはニヤニヤして見ていたけど、私の耳元にそっと囁いてきた。


「でも、実句から他の男の話題が出るなんて珍しい。良い傾向じゃない」


 確かに、私の口から朋くん以外の男の人の話が出るのは珍しいことだけど。


「どういう意味?」

「実句だってこのまま黙って結婚するなんてつまらないでしょ? もっと楽しまないとだよ」

「……」
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