3番目の高度合成数。-年下のキミと-
 その日の帰り、また『cube』へ立ち寄った。


 せっかくメールもらったことだしね。


「いらっしゃいませ!!」
「いらっしゃい」


 今日も大志くんとマスターが笑顔で迎えてくれる。


「大志くん、バイトしすぎじゃない?」

 お冷を出してくれる黒エプロン姿の大志くんに声を掛けた。

「週四日なんで、そこそこですかね?

でも、僕の友達なんて、週七日、毎日やってるバイトバカとかいますよ」


 大志くんが思い出しているようにクスクス笑う。

 高校生っぽい表情で可愛い、なんて思ったら失礼かな?



「僕も本当は毎日来たいんですけどね」

「そうなの? バイト代貯めたいとか?」
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