好きになる一瞬とお互いの想いの強さ
中で待つようにいいお茶をだしてくれた執事の花沢(ハナザワ)という人がこっちを見た 「拓也様は奥様が大好きなお母さん子でして奥様が亡くなられた日に死に際に間に合わなかった旦那様を同情される優しい方なんです 末っ子とは思えないほど優しく頭もよくしっかりしてまして旦那様は特に拓也様を溺愛してましてお兄様の蓮(レン)様は相手にされなくて拓也様を大好きなのに嫌いなフリをしてるんです 蓮様はわざと相手にしないようにしているのは勝ち目がないほど出来が悪いからではなく弟に遠慮しているだけなんです 弟がいることを誰よりも喜んだのは蓮様でしたし嫌うなんてあるはずがないんです」 好きなのに嫌うふりなんてと思うと本人が帰ってきた