∫hiRo 〜雨の向こうで僕が思うこと〜
次の朝、目を覚ますと雪はやんでいた。
だけど、一晩中降り続いた雪は、僕のお腹が埋もれるくらいに積もっていた。
「ひぇー…! ガレージに移してもらって本当によかった! 雪に埋もれて死んじゃうとこだったよ」
本当に死んじゃうとは思わないけれど、僕はあまりに雪が積もっていることに、少し引いた。
積もった雪は、道も田んぼも用水路も見分けがつかないくらいに、一面を真っ白にしてしまっていた。
そこに朝の日の光が反射して、とてもまぶしかった。