∫hiRo 〜雨の向こうで僕が思うこと〜
 

 それから数日後の事だった。

久しぶりに暑いくらい暖かい日。

その日、シロは朝から家にいた。

今日はシロの休日のようだった。



 僕のそばで、突然シロの携帯電話が鳴った。


 短い会話の後、シロは慌てて着替えると、自転車でフラリと出掛けて行き、しばらくして自転車の後ろにユウコサンを乗せて戻って来た。


「おじゃまします!」


いつも通りオバアチャンに挨拶をしたユウコサンだったけど、シロはちっともいつも通りではなくて、とにかく落ち着かない様子だった。





< 151 / 200 >

この作品をシェア

pagetop