∫hiRo 〜雨の向こうで僕が思うこと〜
7th 〜オシマイ〜
ピンチ
シロのお休みが終わってからも、何度か雪が降った。
だけど心なしか、冬の終わりが近づいてきたのが僕にも分かる。
小さいけれど、道端に咲く花を時々見かけるようになった。
僕はシロとオバアチャンのお陰で、何とか寒い冬を乗り越える事が出来た。
本当に感謝しても足りないと思う。
けれど、僕はこの頃、シロの家を出る事を考えるようになった。
出てどうするか?
それはまだ考えていなかったんだけど。