【X'mas】百合色をした薔薇の歯車/GIADOOLⅢ

「そんなの、関係あるか!」


 だから、なんだという、別にかまうものか。


 百合が人工知能だろうが、機械だろうが、ギアだろうが・・・。


 そんなこと、かまうものか。


『大ありだよ・・・むしろ、それが、すべてだよ・・・ありがとう、キリト、今まで私の我侭に付き合ってくれて・・・』


 ・・・・何の話をしている?


 何の話をしてるんだ・・・百合?


『たとえ、どんな姿になってでも、私はキリトの傍にいられた。それだけですごい嬉しかった。・・・だけど、そのままだといつまでもキリトは前に進めないから・・・』


 俺が前に進めないから、なんだという・・・?


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