【X'mas】百合色をした薔薇の歯車/GIADOOLⅢ
「あのさ・・・。」


 俺は息を呑んで決意を固める。


「何?キリト。」


 それに対して、構えるのは、綺麗な綺麗な百合の瞳・・・。


 あれ?こいつの眼って・・・こんなに綺麗だったっけ?


「あ、いや・・・なんでもない・・・・・・・・。」


 結局、この瞳の綺麗さにかき消されて、俺は言葉を失ってしまった。


 このとき、俺は何を言おうと思ったのだろうか・・・・・・。


 二年たった今でも分からない・・・・・・・・。


 そして、次の日の朝。


 クーデータが起こり、俺は逃げ出し、百合は残った。


 そして・・・・・・俺は生き残ったのは良いものの、どうして良いか分からず、そのまま虎神軍科学省に入隊し・・・・・・・あの日・・・・・・死んだはずの百合と再会したのである・・・・・・・・。

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