【X'mas】百合色をした薔薇の歯車/GIADOOLⅢ
「お前、軍人だろう?」
馬鹿男三人衆は公共の面前で堂々と女性に絡みつく。
一応、自分以外にも通行人は居るが、誰も我関せずと通り過ぎていく。
男が怖いのか・・・
それとも、軍人と絡みたくないのか・・・・・・。
・・・・・・・・おそらく後者だろう。
俺だってコノ場は回れ右して、立ち去るのが懸命だ。
だけど・・・・・・。
「違います。私は・・・。」
そこまで女性が口にしたところで、アトランテの女性仕官は男に突き飛ばされる。
「キャッ!」
実に可愛らしい声を上げてしりもちをつく女性。
その程度でしりもちつくなんて、お前、本当に訓練を受けた軍人かよ?
「・・・ったく・・・。」
思わず、そんな言葉が漏れた。
あぁ、クソ!
なんで、絡まれているアトランテの女仕官は、百合に似ているんだ!