【X'mas】百合色をした薔薇の歯車/GIADOOLⅢ

「俺はお前を頼るよ。」


 結局、そんな冗談しか言えない自分が情けなかった。


『フフフ。』


 だけど、それを聞いた百合は本当に嬉しそうに笑った。


 彼女が笑ったのが分かったから、自分も笑った。


「一週間か・・・。」


 出撃予定日。


 一週間後・・・12月23日・・・・・・。


 何の因果か・・・。


『がんばろうね。』


「あぁ・・・。」


 それだけを口にすると、キリトはいい加減に仕事しないとな・・・と口にしてギアと人工知能の調整に移るのであった。



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