【X'mas】百合色をした薔薇の歯車/GIADOOLⅢ

「!」


 キリトがふと自嘲的な笑みを浮かべた瞬間、コックピットが尋常じゃないゆれ方をする。


 しまった!


 戦場で考え事なんて・・・


「ミサイルか!」


 いや・・・そんな甘いものではなかった。


 キリトの目の前に広がっていたのは漆黒の闇・・・・・・・・。


 それが、敵のボディだと気づくのにはそんなに時間はかからなかった。


 ・・・・・・・・・ミサイルは囮・・・。


 それを利用して距離をつめられたのだ。


 しまった!


 コノ距離ではどんな攻撃でも致命傷だ。


 再度、漆黒のギアの胸部が開く。


 そこから覗くは無数のミサイル・・・。


 ・・・・・・・万事休す・・・・・・・・。


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