【X'mas】百合色をした薔薇の歯車/GIADOOLⅢ
2―4.決戦2
その姿はまるで破壊神・・・そう形容するにふさわしいものだった。
圧倒的火力と、スピード・・・そして、何事にも揺るがない鉄壁の防御力。
それを駆使して、舞鶴が駆るポセイドンは、戦闘が始まってわずか3時間で優に30機を超えるギアを破壊していた。
5機のギアを墜とせば、『エース』の称号がもらえる、現在の戦争において、その数字はあまりに脅威だ。
それだけ、ポセイドンの力は圧倒的だった。
・・・・・・・しかし、そんな破壊神のまえに一体のギアが立ちはだかった。
それは・・・まるで血の色のような真紅色のギア・・・。
見た瞬間、敵の新兵器だというコトは見て取れた。
圧倒的スピード。
そして、反射速度。
舞鶴は、真紅のギアに翻弄されていた。
相手の攻撃力はさほど高くないとはいえ、ジワジワとダメージは蓄積されていく。
・・・右腕はとっくに動かなくなっていた・・・。