【X'mas】百合色をした薔薇の歯車/GIADOOLⅢ
3―1.再会
「ここは・・・。」
いつの間にか脱出ポットの中で気を失っていたらしい。
キリトが気がついたときには、見知らぬ土地の上に着陸していた。
戦場がどっちなのか・・・どこに行けば帰れるのか・・・ココからだと皆目見当がつかない。
とりあえず、外に出ないと・・・。
そう思い、キリトは脱出ポットの入り口をこじ開けると、外に顔を出す。
その瞬間。
「・・・・・・・・あなただったのね?」
後ろから女性の声が聞こえた。
顔を向けると、そこにいたのは一週間前にスラムで出会った女性・・・。
「舞鶴・・・」
自分に銃口を向けている一人の女性仕官。
パイロットスーツに身を包んでいるため、あの時とは若干印象が変わっているが、さすがに見間違うはずがない。
彼女の足元にも脱出ポットが置いてある。
漆黒の脱出ポット・・・。
もしかして・・・彼女が・・・・・・・?