【X'mas】百合色をした薔薇の歯車/GIADOOLⅢ
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
二人の間にしばらく訪れる、しばしの沈黙。
両者は殺気立ったまま一歩も動かない。
冬の風にあおられ、保温性が高いはずのパイロットスーツに身を包んでいるにもかかわらず、身体が震えた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・わっかたよ・・。」
結局、先に折れたのはキリトのほうだった。
どちらにしろ、向こうが銃を握っていて、こちらが丸腰では相手の言いなりになるしかない。
「ようやく分かってくれたようね・・・だったら、さっそくコノ状況から帰れる方法を二人で模索して・・・。」
「まった。」
確かに、舞鶴の言い分ももっともが、それよりも自分には聞いておかなければならないことがあった。
それは、この状況下において、キリトが真っ先に聞かなければならないこと・・・。
「ん?」
「舞鶴・・・もし、敵でないなら・・・聞きたいことがある。」
一歩足を踏み出す。
とたんに右足が酷く痛んだ。
・・・・・・骨折したのか・・・。
何となく、分かった。
だけど、今その程度のことでかまっていられるか。
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
二人の間にしばらく訪れる、しばしの沈黙。
両者は殺気立ったまま一歩も動かない。
冬の風にあおられ、保温性が高いはずのパイロットスーツに身を包んでいるにもかかわらず、身体が震えた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・わっかたよ・・。」
結局、先に折れたのはキリトのほうだった。
どちらにしろ、向こうが銃を握っていて、こちらが丸腰では相手の言いなりになるしかない。
「ようやく分かってくれたようね・・・だったら、さっそくコノ状況から帰れる方法を二人で模索して・・・。」
「まった。」
確かに、舞鶴の言い分ももっともが、それよりも自分には聞いておかなければならないことがあった。
それは、この状況下において、キリトが真っ先に聞かなければならないこと・・・。
「ん?」
「舞鶴・・・もし、敵でないなら・・・聞きたいことがある。」
一歩足を踏み出す。
とたんに右足が酷く痛んだ。
・・・・・・骨折したのか・・・。
何となく、分かった。
だけど、今その程度のことでかまっていられるか。