Pirate
訓練

よろよろと歩きながらも、ジャネットは質問を繰り返す。

「貴方、の、名前は」
「ん?俺はルツ・F・ブラウン、だ。ルツって呼んでいいぞ」
「イタリア語が、話せるのですか」
「少し勉強したからな。俺もセドリックもイギリスの生まれだが、少しは他の国の言葉も話せる。ただ、セドリックは意地悪だからな…お前に英語で話し掛けてきたりして」
「そう、ですか…」

まあ安心しろ、と言われジャネットは少し不安が取り除かれた。
その時、ルツが突然止まった。ジャネットはルツの背中にぶつかり、また謝る。

「           !」
「      、イタリア語で話さないと通じないぞ」
「     、      」
「            」

目の前にいたのはセドリックであった。英語で何か話しているが、ジャネットには何が起こったのか解らない。
セドリックはジャネットに向かい、何か口走った。

「…    」
「…?」
「おい!     !」

ルツが怒鳴る。また英語だ。

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