蜜*恋~モデル様の恋愛事情~
「お疲れ様。だいぶ慣れてきたみたいだね」
「い、いえ!そんなことないです」
「そう?最初はどうなることかと思ったけど。蜜子ちゃんには素質があるわ」
カメラマンさんはニコっと笑った。
私のいる事務所は結構、有名らしい。
有名なモデルが多数在籍してるんだって。
「素質なんて…ありがとうございます」
「明日も頑張ろうね」
大久保さんはカメラを抱えて行ってしまった。
「…素質か…」
私には素質なんてない。
自分自身をあんまり出せてない。