蜜*恋~モデル様の恋愛事情~
「モデルなのに笑えないなんて最低だよ…。そのせいでみんなに迷惑かけて…本当に最低」
恋くんは何も言わない。
ただ話すたびに強く抱きしめてくれる。
「大丈夫」
「え?」
「俺がいるから大丈夫。別に笑わなくたってお前は綺麗だから。笑えなくても蜜子は蜜子だろ?」
「…うぅっ、あ、ありがとっ」
「泣くと不細工な顔がもっと不細工になるぞ」
ニカっと白い歯を見せて笑う恋くん。
「…えへへっ」
「蜜子!!」
「な、何?」
「今、お前…笑った」
……え、嘘…。