蜜*恋~モデル様の恋愛事情~




そんな雑誌の撮影日にやってきました、山田蜜子。


昨日は一睡もできなく、目の下にはクマ。

モデルの顔じゃない。



「なんつー顔してんの?」

「れ、恋くん!」

「だから慣れ慣れしい」


じゃあ何て呼べばいいんですか、この野郎!



「恋でいいから」


れ、恋?

……あの…その方が余計に慣れ慣れしくないっすかーーー!!?


いきなり呼び捨てですよ?
無理でしょ!


「……恋」


と、言いつつ一人で練習してみる私。

き、きもっ!
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