蜜*恋~モデル様の恋愛事情~
08.俺のもんって覚悟
微妙な空気が流れる。
…気まずいなぁ。
「行くぞ、蜜子」
「えっ、あ、うんっ」
恋くんについて行こうとするとシュンくんに止められた。
「恋くん。抜け駆けは良くないと思うよ~?」
「…は?」
「君らはいつも一緒なんだし学校ぐらいは譲ってよ」
「譲れない」
恋くんは私の腕を引っ張った。
廊下をどんどんスピードをあげて歩く。
止まる気配は…ない。
そろそろ私の腕に限界が来たかも…。