スタッカート
「嘘!」


私はガバッと起き上がった。


「本当」


「それはさすがに退屈だわ。私、三時間は出て来なかったでしょ」


「うん、寒かった」


「だから、どこかお店入ってれば良かったのに。キャンパスの食堂とか」


「そうか、その手があったか」


「馬鹿だなぁ」


「可愛くないな」


大地が私を見た。
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