いつかの花火【企】






…やっぱりダメ?







そう思った瞬間。

ふわっと彼の腕が私を包む。
そのまま、ギュッと抱きしめられた。

「それ。取り消しなんてさせないからね。」

「え……?」

予想していない言葉。
取り消しなんてしないけど…。

「…私でいいの?」

「涙がいいんだよ。」

そう言って彼はとびきりの笑顔を見せた…。








< 26 / 42 >

この作品をシェア

pagetop