キーホルダー
「代理委員長~ひもひっかかったぜ。」
「あ~ありがとう…。」
わざと素っ気無く返した。
瞬に対しては、いつもそうだった。
素直になれなかった。
「あっ翼だ!俺ちょっと行って来る。」
瞬は、翼と呼ばれる男がいるところに走っていった。
雨龍 翼(うりゅうつばさ)14歳。
瞬の親友にあたる。
噂では、かなりの女好きらしい。
今日も広い体育館で女と遊んでいた。
だが、瞬を見つけると瞬のところに走った。
美流は下にいる瞬をずっと見ていた。
瞬と翼を囲むように女達が集まってきた。
「美~流。何見てんの?」
「津奈~。」